Rubyで演算子のandやorを使うとHoundCIに吠えられる件について

Rubyで演算子のandやorを使うとHoundCIに吠えられる件について

Railsで開発する場合にコードチェッカとしてHoundCIを使っているのですが、演算子のandorを使うと以下のように指摘されます。

Use && instead of and.

これはandorではなく&&||を使えということだと思いますが、私は特に問題がなければ直す必要が無いと考えていました。
しかし、あまりにも毎回指摘されるのでなぜ&&||を使う事が推奨されているかを改めて考えてみました。

比較演算子としてand&&or||は意味は同じですが優先順位が違うため、書き方によっては挙動が違ってしまいます。

以下の様なコードの場合、check3にはtrueが入ります。

irb(main):001:0> check1 = true
=> true
irb(main):002:0> check2 = false
=> false
irb(main):003:0> check3 = check1 and check2
=> false
irb(main):004:0> check3
=> true

これは、andより=の方が優先順位が高いため、check3 = check1が優先されているからです。
以下のようにカッコをつけるか、’&&’を使うと回避することができます。

check3 = (check1 and check2)

もしくは

check3 = check1 && check2

このような「予期せぬ挙動」というのは&&||を使うようにすることで回避できるようになるので、やはり&&||を優先して使うようにしたほうが良いと思いました。

ちなみに、これらのルールは有名なthoughtbotのコーディング規約でも以下のように触れられていることで、HoundCIはthoughtbotのコーディング規約を基にチェックをしているようです。

Prefer && and || over and and or.

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金子 将範
エンジニア 金子 将範 rubyist

新しいことや難しい課題に挑戦することにやりがいを感じ、安定やぬるい事は退屈だと感じます。 考えるより先に手が動く、肉体派エンジニアで座右の銘は諸行無常。 大事なのは感性、プログラミングにおいても感覚で理解し、感覚で書きます。